【トーク・イヴェント】「Babyと宝貝(バオベイ)のあいだで -音楽・文脈・翻訳-」
初顔合わせの3人による愉快なトークと、その後の飲食タイムで構成されるイヴェントです。内容の説明は(長いので)このページのいちばん下にあります。
○概要
・日時 2024年07月07日(日)15:30開場/16:00開演/22:00閉場
・場所 多目的空間・スペースへいわ(豊島区上池袋3丁目。詳しい場所は予約者にのみ通知)
・出演者 山本佳奈子(オフショア)、中野さやか、鈴木並木
・参加費 大人:1000円/20歳未満:500円/日本語のネイティヴ・スピーカーでない方:無料
・定員 15名
・飲食 フリーフード、フリードリンク。ご自分での持ち込みも可。
*このイヴェントは【完全予約制】です。予約方法は下のほうをご覧ください。
*このイヴェントは現地観覧のみです。配信はありません。
*トークは日本語でおこなわれます。日本語がよくわからない場合はあとで質問できます。(対応言語:中国語、ロシア語、英語)
○タイムテーブル(予定)
15:30 開場
16:00 トーク開始
18:00 トーク終了
18:00 飲食開始
22:00 飲食終了
*入退場自由。律義に最後までいなくてもかまいません。
○予約方法
当イヴェントは【完全予約制】です。予約受付は開始されているので、以下のいずれかの方法で主催者(鈴木並木)にご連絡ください。予約完了の通知時に、会場の場所と入場方法をお知らせします。
フォーム:https://forms.gle/ViFgwMsxhyjR5UCA6
メール:suzukinamiki@rock.sannet.ne.jp
ツイッターのDM:@out_to_lunch
・おおむね24時間以内に返信します。届かない場合は、お手数ですがご一報ください。
・ツイッターのDMを送受信するためには、主催者をわざわざフォローする必要はありません。返信が受け取れるような設定にしておいてください。設定方法→☆
*会場の場所をご存知の方は当日、予約なしで来てくださってもかまいません。ただし、満員の場合は入場をお断りすることもあります。
○参加費のお支払い方法
当日、入場時に、現金もしくはPayPayでお支払いください。1万円札でお支払いいただいた場合、お釣りは出ません。自動的に参加費が1万円になります。
○細かい注意
・会場は一般家庭(居住用マンション)です。消毒用アルコールなどは用意しますし、適宜換気もおこないますが、検温はしないので、具合が悪かったら来ないでください(キャンセルの連絡をお願いします)。心配なひとも来ないでください。
・会場は一般家庭(居住用マンション)です。椅子席は限られており、あとから来た方はフローリングの床にクッションで(もしくは直接)お座りいただく形になります。確実に椅子に座りたい場合は、早めにご来場ください。
・会場は一般家庭(居住用マンション)です。普段お金を払って利用するような、いわゆる「お店」同等のサーヴィスを期待することは禁じます。常識でご判断ください。
○出演者プロフィール
・山本佳奈子(やまもと・かなこ)
ライター(インタビュー・ルポ・エッセイ)、編集者。1983年生まれ、尼崎市出身。2011年春、東アジア各都市を訪れ現地のライブハウスやギャラリーをめぐり、音楽家やアーティストらと交流を深める。帰国後、アジアのインディペンデントな音楽家やアーティストを日本語で発信するメディアがないことに気づき、アジアの文化情報を発信するウェブメディア「Offshore」を立ち上げた。記事発信の他にも音楽バンド来日ツアー(Desktop Error〔タイ〕、The Observatory〔シンガポール〕等)やドキュメンタリー映画上映会ツアー(『Hidden Agenda the Movie』〔香港〕、『パーティー51』〔韓国〕等)をプロデュース。2022年、Offshoreはウェブから紙の文芸雑誌『オフショア』にリニューアルし、寄稿者を招いて年1〜2回発行している。2015年に那覇市へ移住。2017年より一年間、中国福建省福州市に語学留学のため滞在。2020年以降は神戸市兵庫区在住。ここ数年の行動原理は「ポップカルチャーやインディー音楽の界隈からアジア蔑視や植民地主義的搾取をなくす」。
・中野さやか(なかの・さやか)
カムイサウルスと同郷の、北海道山育ち。現在は中野区の賃貸でサラリーマンとしてリモートワークしながら、日々ライブやイベントに通っている。使用言語は日本語、英語、ロシア語。現在フィンランド語勉強中。最近のマイブームは古墳めぐり。WEBサイト「ほらすぶす」https://sites.google.com/site/horasbs/
言語に関するブログ「ことばのくぼみ」、音楽やその他に関するブログ「ジャガイモ」など各種更新中。トークイベント出演は今回が人生初だが、鶯谷を歩いていておじさんに声をかけられドトールで3時間くらい話し込み、神輿ダコに触らせてもらったりするくらいにはおしゃべりが好き。フェスも好き。パリピ。
・鈴木並木(すずき・なみき)
1973年、栃木県生まれ。好事家。陽気な陰キャ。スペイン語学習者(初級)。元手をかけずに、かつ片手間でやれることだけを長年いろいろやってきたが、2016年、その原則を破り、私財をなげうって普通に読める日本語の雑誌「トラベシア」を創刊。全6号を発行し、さらには調子に乗ってスピンオフ的単行本「ロックのしっぽを引きずって」(いしあいひでひこ著)も刊行。しかし商業的な文脈とのマッチングに失敗して撤退。現在はスペースへいわに居住しながら、遊ぶ金欲しさのためだけに労働に従事。今年は、より豊かな過去を模索・再構築するための小説「札幌1967(仮題)」 の執筆が予定されている。小金がもらえる執筆・編集・司会・トーク・選曲・翻訳(英→日)などの仕事のオファーを随時募集中。愛妻とふたり暮らし。
○全部家に持って帰る|鈴木並木
毎日のように、至るところでトーク・イヴェントが開催されています。ざっと眺めてみるとそれらの多くは、何かを買ってもらうための景気(契機)づけだったり、何かを買ってくれた人に対するお礼であったり、あるいは差し迫った問題について著名人や専門家が討議するものであったりするようです。つまりは金と速度と知名度と信頼性。たしかに、商業的に運営されているスペースでの催し物はお金とは無縁ではいられませんし、聞きに来るみなさんもお忙しいでしょうから、どこの誰だかわからない人間のおしゃべりになんて付き合ってられないよ、というのもそのとおりでしょう。
でもたまには、そうじゃないのがあってもいいんじゃないか。非・商業的な空間で、比較的どこの馬の骨とも知れない面々が、とくに明確な結論を出すためにではなく、ただ話がされている時間そのものの面白さのためだけに脈絡なく話をする。さまざまな家から三々五々いらっしゃったみなさんが、別に得をするのでもなく、具体的な答えや知識を与えられるのでもなく、ただ一緒に時間を過ごしてそれを持ち帰る。スペースへいわであれば、そんなトークができるはず。
今回、そうした時間をつくるべくお招きするのは、山本佳奈子さんと中野さやかさんです。山本さんは中国のインディー音楽や実験音楽の調査・研究が専門で、2022年からはアジアを読む文芸誌「オフショア」を発行しておられます。中野さんは異常に活動的なだけで肩書きとしては一般人ですが、「思索型のパリピ」として、ライヴ鑑賞などをライフワークにしておられます。
おふたりについてご存知であれば、この組み合わせがいかにエキサイティングなものになるか容易に想像できるはず。でもそういう人はまだ少ないでしょう。わたしを含めた3人の共通点はいくつかありそうですが、まずはそれぞれのやり方で「音楽と文脈」について考えていること、でしょうか。でも当日どんな話になるかは流れしだい、何も決まっていません。話題はあちこちに飛ぶでしょうし、いつ本題に入るのかなと思いながら聞いているうちに2時間たってた、なんて事態もありえます。
とはいえ、いくつかヒントはあります。この企画は、今年になってから山本さん=オフショアが大阪で主催したふたつのイヴェントにインスパイアされています。ひとつは「日本語を教えるという経験から考える」(語り手:太田明日香、得能洋平、聞き手・司会:山本佳奈子)(https://momobooks.jp/RmX8KLhJ/1i7odbsC)。もうひとつは「アジア“政治的”音楽ガイド(インドネシア&中国編)」(語り手:金悠進〔インドネシア担当〕、山本佳奈子〔中国担当〕)(https://www.calobookshop.com/news/music_politics_offshore/)。
太田さんと得能さんの日本語イヴェントの話を聞いて思ったのは「俺にも喋らせろ!」でした。わたしと中野さんは同じ日本語サークルで、日本語学習者の外国人(おもに中国人)と会話をするヴォランティア活動をおこなっています。こっちにも面白い経験は山ほどあるから、中野さんとわたしで、いわばこのイヴェントの東京編ができるんじゃないか。そこに山本さんも加わってもらいたい。
その後、「アジア“政治的”音楽ガイド」の録音を聞いて思ったのは「素人にも口をはさませろ!」でした。なんだかわたしがやたらと喋りたい奴みたいですがそうではなく、というか正確にはそれだけではなく、中野さんもわたしも、非・専門家としてのそれぞれの立場からいろいろ言いたいことがあるはず。で、せっかく山本さんと中野さんを呼ぶのであれば、ふたつのイヴェントを横断して連結するような話ができるし、してみたい。それがサブタイトル「音楽・文脈・翻訳」の意図です。本当はこの先に、歴史、言語、文化、経済、政治、公共性……とあれこれ無限に続くわけですが。
では、タイトルの「Babyと宝貝(バオベイ)のあいだで」とは何か。宝貝とは英語のBabyの中国語訳(を日本式の漢字で表記したもの)です。若い頃から、英語で歌われるポピュラー音楽と、それらのスタイルを日本語に翻訳したものとを相互参照しながら聴いていて、歌詞としてのBabyの日本語訳はいまだにないよな、と思っていました。だから日本語で歌う人間は、赤ちゃんのように大切な存在を歌の中で慈しみたいとき、若干のむず痒さとともに、カタカナでもってベイビーと言わなくてはならない。歌の外に出たら、決してそんな言い方をしないのに。
かつてClubを「倶楽部」と、Catalogueを「型録」と訳した日本語は、Babyをそういうふうに翻訳するつもりも、その余力も、すでに失ってしまったように見えます。そうした諦念と憧れとがこのタイトルには込められていて、我ながらめんどくせぇなと思いますし、このめんどくささは山本さんとも中野さんとも共有はされていないはず。しかしおふたりともそれぞれのやり方で、それぞれのめんどくささを披露してくれるのではないか、と期待しています。

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